2022.10.16 アムトラックで東へ(その3)DEN-CHI

 デンバー(DEN)からシカゴ(CHI)行きのアムトラック「カリフォルニアゼファー」号、今回は最後尾にも寝台車が増結されているようだ。乗車時に座席番号の書かれた紙片をもらったが、誰かもう座っている。ほかの空いた席に座ったら、そこの番号札を持った人が来た。こりゃダメだ。展望車でしばらく待って、発車後に空いた席に移動しよう。

 展望車はガラガラで、ここでいいやと思ったがエアコンの風がスースーあたって寒いので、売店で「コンフォートセット」を購入(20ドル)。毛布とチューブ枕とアイマスクと耳栓のセットで、毛布はかなり大きくて暖かい。このまま展望車で寝るか。

 (コンフォートセット)

 23:55 コロラド州からネブラスカ州に入り、時計が1時間進む。

 展望車の席は小さいので腰が痛くなり、となりの車両の空いた席に移動。車掌さんが来て行先の紙を見せろというので見せたら、席の上に挟みこんでくれた。どこでもOKだった。ああよかった。

 (シートは革貼り)

 07:00すぎ、オマハミズーリ川を渡ったはずだが寝ていて気づかなかった。

 08:00、ようやく日の出、ここはアイオワ州、ゆるやかな丘陵地帯で、トウモロコシ畑が広がる。グレートプレーンズ(大平原)の中だ。トウモロコシとダイズの畑がつづくが、所々広葉樹の林があり、黄葉がきれい。

 

 13:50 バーリントンBurlingtonでミシシッピ川を渡る。鉄橋の中央部が船の通行のため昇降式になっているようだ(筑後川の昇開橋みたい)。対岸はイリノイ州

 

 15:55 貨物列車の機関車にはBNSFと書いてある。1995年にBurlington Northern鉄道とSanta Fe鉄道が合併したのだそうだ。

 (コンテナ2段積み)

 17:27 約3時間遅れで、シカゴユニオンステーションに到着。外に出たら冷たい風が吹いて寒い寒い。向かいの建物から出てきたが、メインビルディングは堂々たる建物でかっこいい。

 (シカゴに到着)

 

 約21時間(時差1時間)の乗車だったが、だいぶ慣れたし、飛行機とちがって景色も眺められるし車内も歩き回れるし、(食堂車は行かなかったけど)売店もあるので、意外と大丈夫だった。

 デンバーで懲りたので、今回は駅の近くの宿を予約した。駅から歩いて10分くらいの高層ビルのビジネス街の真ん中で、シンガポールみたい。



2022.10.15 デンバー(続き)

 デンバー2日目は国立公園ではないけれど、レッドロック公園という巨大な岩山の公園と、ロッキー山中のリゾート地などを巡るツアーに行った。レッドロックはジュラ紀の赤い砂岩の岩峰で、ロッキー山脈の前座となっている。ここにルーズベルト大統領がニューディール政策の失業対策で岩の間に巨大な野外円形劇場をつくった。ビートルズとか有名アーティストのコンサートが開かれているそうで、ビジターセンターの入口にちょっとだけ地質の説明があったが、ほとんどはコンサートをやったアーティストの説明だった。

  

 この日はキャンセルが出て参加者は2組だけだったが、ガイドさんは何だかいろいろな仕事をしている人で、法律を勉強して石油会社で働いて、お金持ちの家で執事と子守とコックをして、結婚式の写真を撮るフォトグラファーもしていたそうだ。

 そのあとブレッケンリッジBreckenridgeというスキーリゾートで昼食自由解散となり、ガイドさんに教えてもらったお店で昼食を食べてからビジターセンターに行ってみたら、元々は鉱山町で、ゴールドラッシュのときはたいへんだったらしい。Hydraulic miningという、水圧で土砂を流して砂金を探す荒っぽいやりかたで、日本の鉄穴流し(かんなながし)と同じで、山の斜面も川もめちゃくちゃに破壊された。

 

 

 現在は河川整備や植林など環境復元をしてスキーリゾート地として人気のエリアになっている。あれ、サンモリッツ(スイス)でも河川整備で同じようなことをしていたな~。

 そのあと、1970年代にアイゼンハワートンネンルができるまでは国道の峠越えだった?標高3650mのラブランド峠Loveland Passまで行った。ここはコロラド川水系(太平洋)とミシシッピ川水系(大西洋)の分水界で、「大陸分水界」Continental Divideの看板があった。ここは国立公園ではなくて、農務省管轄のNational Forestだった。

 

 約1時間でユニオンステーションに戻ったが、アメリカ人同士の会話は、相変わらず聞き取りができない。映画の話だったようだけど何を話していたのかさっぱり・・・。うっかりしてチップをあげるのを忘れちゃった。すみません。

 今度は町の中心部の別のホテルに移った。駅前からはショッピングモールの無料バスがあり便利。キッチン付で広くて立派だけど本当に高いんですよ。夕食はスーパーで買い出しをしてレンジでチンしてごちそうさま。

 翌日はデンバー発シカゴ行きのアムトラックが19:10発のため、ホテルをチェックアウト後、デンバー自然科学博物館に行ってみた。動物の剥製の生態展示や恐竜の化石が人気で、ご家族連れが多かった。しかし、宇宙探査や人体の不思議、アメリカインディアンの文化、コロラドの自然、鉱物、アフリカと南米とオーストラリアの動植物、エジプトのミイラなど1階から3階まで全部見たら、午後いっぱいかかった。

  

 (博物館からデンバー中心部とロッキー山脈のながめ)

 6600万年前にユカタン半島に隕石が衝突して恐竜が絶滅したあと、コロラド州で6500万年前くらいの哺乳類や植物の化石が大量にみつかり、100万年間で新しい生態系が発達した様子が詳しくわかったらしい。その他、前日に行ったブレッケンリッジで発見された巨大金塊も展示されていた。

 

 ホテルに荷物を取りに戻り、ユニオンステーションまで路線バスで行こうとしたら、何だかどんどん駅から離れていくではありませんか。バスの運転手さんにユニオンステーションには行かないのかと聞いたら、行かないよだって。行くと言ったような気がしたのに!あわててバスを降りて近くの電車の駅からユニオンステーションまで戻ったが、時刻は19:00、アムトラックに間に合わなかったらどうしよう~。

 泣きそうになってユニオンステーションに着いたが、さいわい「カリフォルニアゼファー号」は定刻30分遅れでセーフだった。あぶなかった。

 

2022.10.13 国立公園その2(デンバー)

 デンバーではロッキー山脈国立公園を見学した。

 ロッキー山脈国立公園ツアーは朝9時にユニオンステーション集合なので、ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらったが、タクシーが来ない。15分経っても、30分経っても来ない。渋滞でなかなか来ないことが多いらしい。1時間待って、もうダメだ、どうしようとフロントのお姉さんに泣きついたら、Uberを呼んでくれた(スマホを持っていないのでUberとかGrabとか使えなかったので)。お姉さんに代金を払って、そうしたら5分で来たじゃありませんか。ユニオンステーションに09:05着でセーフ。

 今回はイギリスから2組と国内から3組くらいで、ニューヨークから来たご夫妻のご主人の方は、地質学者だった。東洋人が1人いたけれど、アメリカ生まれの人だった。ガイドさんはなかなか気配りの細かい人で、参加者の名前とどこから来たかをメモして、コロナの時はどうだったのとか話しかけてくれた。

 途中ロッキー山麓にスタンレーホテルという高級ホテルがあり、1980年のホラー映画「シャイニング」の舞台だったそうだ。おばけが出るホテルとして?人気らしい。ここから2人参加してきたが、おばけは出なかったようだ。

 (スタンレーホテル)

 今回はビジターセンターに立ち寄ってくれたので、本や地図などを買うことができた。ここの展示は動植物の簡単な展示だけだった。

 

 1982年に上流のダムが崩壊して洪水で押し出した土砂がたまった「扇状地」というポイントでピクニックランチのあと、標高3560m位の峠まで車でのぼった。

 ここは森林限界の上で、「ツンドラ遊歩道」というのがあった。寒いので上着をとりに小走りで車に戻ったら標高が高いので息切れした。午後で逆光だったが、氷河地形を展望することができた。

 

 その他湿原や湖などの絶景ポイントをいくつか回って、シカなども見られた。ガイドさんは森林限界付近の針葉樹も「マツ」だといっていたけど、あれは(ガイドブックによれば)トウヒやモミだね。

 (森林限界付近)

  (谷底の湿地)

 帰りはガイドさんは疲れただろうからとBGMを流しながら帰ったが、彼は同年代くらいのようで、BGMはすべて80年代のヒット曲だった。

 ユニオンステーション解散後、タクシーもつかまらないので、途中まで電車に乗って30分歩いてホテルに戻ったが、薄暗い道でもう歩きたくないと思った。お客さんは基本的に自家用車利用で、ホテルを値段で選んだのが失敗だった。その上、「スマホ持たざるものは人にあらず(Uber)」。

 

 

 

2022.10.12 アムトラックで東へ(その2)SLC-DEN

 ソルトレイクシティには「モルモン教」の総本山があるとは聞いていたが、「末日聖徒イエスキリスト教会」The Church of Jesus Christ of Latter-day Saintsというのが正式名称で、「イエスキリスト教会」だけれど、新興宗教らしい。初日の朝に空港からLRT路面電車)でテンプルスクエアに行ってみたが、残念ながら総本山は改築中だった。

 (ソルトレイクシティLRT

 (モルモン教総本山)

 ジャクソンからソルトレイクシティに戻るときに、山のふもとの平坦面が目に入った。おお、これこそが更新世の巨大な湖「ボンネビル湖」の湖成段丘ではないですか!現在の盆地底から300m位の高さに連続するのがよくわかった。

 

 氷期には降水量と蒸発量の違いで、内陸にたくさんの巨大な淡水湖があった。ソルトレイクは見られなかったけれど、ボンネビル湖の段丘が見られたので満足。

 ソルトレイクシティ(SLC)発の上りアムトラックは午前03:30発なので、今度はホテルで早く寝て、02:45にイエローキャブに来てもらった。運転手さんはアフリカのガーナの人で、アメリカとガーナで半年ずつ生活しているそうだ。日本人だと言ったら、ガーナに来たら連絡して、とメールアドレスと電話番号を教えてくれた。行ってみたいなー。

 今度のアムトラックは30分くらい遅れて到着し、ソルトレイクシティ発は04:15だった。

 07:40 Helper着、定刻より1時間遅れ。明るくなってきたので展望車で朝食。あたりは水平な堆積岩で「メサ」の地形。

 09:06 Green River着、先月サンフランシスコ~ワシントンの飛行機から見えたのはこの辺だった。水平層の岩が上から黄色、青、赤とカラフルになった。

 

 10:30頃 コロラド川(右岸)沿いに進む。時々ボートで川下りしている人がいる。途中からコロラド州になった。

 

 11:15 Grand Junction着、細長い盆地で、東側はブドウ畑や果樹園がありカリフォルニアみたい。盆地が終わりまた峡谷になり、展望車で昼食。向かいの席のお兄さんが写真を撮ってAirPlayで送ってくれた。そんな技があったか。

 

 コロラド川は盆地と峡谷をくり返し通過し、針葉樹の山や川沿いの黄葉(紅葉はなし)がとてもきれい。アムトラックのおすすめ絶景区間らしい。

 

 17:10 Fraser Winter Park着、山の上にうっすら雪が見える。トンネルがいくつも続き、標高2800m位ある。

 (ロッキー山脈)

 18:40 山の中で一時停止。車掌さんが車内放送で、「Union Pacificが赤い旗を出しているので規則上動けない」というようなことを(たぶん)言っている。Amtrakは車両だけで、線路はUnion Pacificのものみたいで、貨物優先だとどこかに書いてあった。車掌さんは客車をまわりながら現在の状況を説明してくれている。山の中なので携帯の電波は入らず。

 19:45 ようやく動き出した。あたりはもう真っ暗。

 21:04 2時間20分遅れでデンバー(DEN)着。デンバーユニオンステーションは歴史的な立派な建物でかっこいい。幸い駅前にタクシーが1台止まっていたのでホテルまで行くことができた。

 

 

2022.10.10 国立公園その1

 ソルトレイクシティからすぐにイエローストーンに行けるわけではなく、バスで1日がかりでワイオミング州のジャクソンJacksonまで行き、そこからグランドティトンGrand Teton国立公園とイエローストーン国立公園に行った。

 アメリカの長距離バスの老舗グレイハウンドGrayhoundを予約したが、地元のSalt Lake Expressという会社のマイクロバスが来た。朝09:15発でユタ州からアイダホ州に入り、アイダホフォールズIdaho Fallsというところで乗り換え、17:00 ジャクソン着。山の中の小さな町だが、イエローストーン国立公園の南の入口ということで、リゾート地のようだ。

 (グレイハウンドじゃなかった)

 (アイダホの農業地帯;センターピボット)

 (ジャクソンの町並み)

 はじめに(近い方の) グランドティトン国立公園半日ツアーに行った。小学生くらいの子ども2人のご家族連れといっしょで、子どもたちは「動物は見られるの」と聞いている。ガイドさんが頑張って?いろいろ回ってくれたおかげで、バイソンとレイヨウとエルクが見られた。

  (左;バイソン、右;レイヨウ)

 地形地質的には、非常に切り立った氷食山稜があり、「全米で最も美しい国立公園」との噂もある。ベースン&レンジBasin & Range地帯の少し北側で、断層運動で隆起して氷食を受けたとのこと。美しいけれど、何でこんなところに突然木曽山脈みたいなのがあるのか、何だかよくわからなかった。

 (グランドティトン国立公園)

 翌日はイエローストーン国立公園ツアーで、国内からの4組くらいのお客さんといっしょだった。途中グランドティトンを見ながら北上し、イエローストーンレイクと「イエローストーンのグランドキャニオン」を見て、ピクニックランチのあと午後は温泉や間欠泉などを見て、ジャクソンに戻ったのは19時過ぎだった。

 (イエローストーンのグランドキャニオン;火砕流堆積物を下刻、大きな滝がある)

   (間欠泉は約1時間半ごとに噴出)

 イエローストーンは210万年前、130万年前、63万年前と3回の大噴火があって巨大カルデラになっているが、あんまりそういうのはわからず、それぞれの場所の景色と温泉や間欠泉を見て回る感じだった。しかし動物や森林火災の跡なども見られた。

 ガイドさんは運転しながら最初から最後までしゃべり通し、しかし半分も聴き取れない。脳が言語として受け取れず、ノイズとして入ってくる感じ。あーあ。

 ツアーだったので、どちらもビジターセンターに行かれなかったのが個人的には残念だった。

 

 

2022.10.7 アムトラックで東へ(その1)EMY-SLC

 Zoom会議も終わったし、移動開始。陸路で東海岸を目指すことにした。レンタカーは難易度が高すぎるので、鉄道かバス。昔「やった」人達はみんな口をそろえてグレイハウンドバスにしろと言う。だけどヨーロッパで鉄道の旅をやったのでアメリカでもやってみたくなった。

 サンフランシスコからシカゴまで、「カリフォルニアゼファー」号というのがあって、2泊3日で行けるらしい(寝台もある)。しかし待てよ、途中で寄り道しながら行った方がいいな。まずは手始めにユタ州ソルトレイクシティまで行って、そこからイエローストーン国立公園に行くことにした。

 アムトラックはサンフランシスコ始発ではなく、オークランドのとなりのエメリービルが始発駅だった。ちょうどいいや。09:10エメリービル(EMY)発、翌朝03:05ソルトレイクシティ(SLC)着の(寝台は高いので)座席(コーチ)のチケットを買った。

 オークランドの宿をチェックアウトして、駅前からエメリービル行きのバス(無料)で到着。駅には結構たくさん人がいた。

 

 08:50入線、08:55乗車。車両は2階建て「スーパーライナー」で6両+機関車2両編成くらい(たぶん)、いちばん後ろが座席車両で席の指定はなく早い者勝ち。週末だったのでほぼ満席になるらしく、車掌さんがくり返し「一人1席だけ使い、荷物は置かないで」とアナウンスしている。とりあえず2階席の進行方向左側の窓際を確保。

 

 09:10定刻発車。座席は飛行機のビジネスクラス並みに広く、コンセントもあるがWiFiはなし。車掌さんが降車駅を書いた紙を座席の上の棚にはさんでいく。席はほぼ満席だった。

 10:36 Davis着。UCデービス校がある。まわりは畑。

 11:48 Roseville着。後ろから3両目が「展望車」で、階下に売店もある。シエラネバダ山脈に入ってきたので展望車に移動し、昨日スーパーで買ったサラダとシリアルバーとコーヒーでランチタイム。途中のDonner Lakeはスイス国鉄を思い出した。

 

 16:38 Reno着。ネバダ州に入り、砂漠地帯となった。リノは2003年に学会で来たことがあったが、学会の会場にカジノがあった。

 

 リノで降りた人が多く向かいの2席が空いたので、展望車で持ち込みのサンドイッチを食べたあとそちらへ移動して寝ることにした。リノから乗ってきたおじさんとおばさん、列車にコーヒーメーカーを持ち込んでコーヒーを入れていたのにはたまげた。

 00:15 ネバダ州からユタ州に入り、時計を1時間進める。

 03:10 途中で1時間くらい遅れていたが、飛ばして遅れを取り戻し、ほぼ定刻にソルトレイクシティに到着。

 (ホームしかない)

 ソルトレイクシティ到着が夜中の3時で、朝まで居場所がないのが悩みの種だった。いろいろと調べたらイエローキャブタクシーが24時間営業で、空港が近いので空港まで行って朝まで待てばいいやということにした。事前にメールで予約しようとしたが、駅に着いたら電話しろとのこと。10分くらいでイエローじゃなくて赤いUTAH CABが来た。よかった~。

 空港までは10分くらいだったが、運転手さんはオーディオマニアらしく、レコードプレーヤーはあるかというのでCDだと言ったら、CDなんかダメだ、レコードじゃなくちゃとか言う。めんどくさいぞ。しかし、うちのスピーカーは(安物の)TANNOYだと言ったら態度が急変、TANNOYWestminsterモデルはすごいとか言ってる(百万円位する?)。うちのは3万円位だったかな。最後に、東京に来たら秋葉原に行きなさいと言って円満に下車した。TANNOYさまさまだ。

 

 ソルトレイクシティ空港は新しくてきれいで、朝まで安心して過ごすことができた。

2022.10.5 バークレーvsオークランド

 オンライン会議とか書類の提出とかがあったので、バークレーにもうしばらく滞在することにした。

 大学の町バークレーで本屋に行かなかったので、日曜日に偵察に行ったがかなりがっかり。古本屋さんが1軒と普通の本屋さんが1軒あったが、普通の本屋さんの品揃えが全然なくて、結局古本屋で1冊買っただけだった。

 (バークレーの本屋さん)

 その他目新しいところでは、お値段お手頃のサンドイッチやさんを発見したのと、以前バークレーに住んでいた方に教えてもらった大型スーパーに行ってみたことなど。サンドイッチやさんは東洋人のおじさんとおばさんがやっているお店で、コーヒーとマフィンで5ドルくらいだった。大型スーパーは野菜と果物が産直なのか異常に多くお値段も良心的で、その他日本食の食材とかもかなりあった(買わなかったけど)。

 (大型スーパー:野菜と果物が充実)

 バークレーではずっと同じ宿だったので宿を代えてみたら、もっと高くてお風呂のお湯も出なかったので慌てて予定を変更して、となりのオークランド市に移動した(メトロのBARTで2駅)。

 (ホームから大学が見える)

 バークレーより安いと思ったら、オークランドは銃の乱射事件があったり治安が悪いらしい。しかしサンフランシスコだって1ブロックかわると昼でも立ち入っちゃダメな地区があるそうだし、大昔に行ったワシントンDCでもそんなことを言っていたので、アメリカってそういうところらしい。

 というわけでかなりびびったが、駅から歩いて5分で、駅前は再開発のビル、教会とベーグルのお店と聞いたことないハンバーガー屋さんの並びなのでまあ大丈夫そうだということで、夜は出歩かないことにした。

 (教会もある)

 部屋は広いしテレビはCNNも入るしバスタブもあってなかなかいいぞと思ったら、WiFiが不安定で深夜のオンライン会議のZoomが途中で切れた。翌日にもう一つ深夜にZoomの仕事があるが、これは自分がプレゼンするので絶対に切れたら困る。頼みの綱のSIMカードがまたつながらなくなった。

 いくつか方策を考えたが、結局先方に迷惑がかかるので、腹をくくってオフィスに泊まり込むことにした。さいわいオフィスのWiFiは快調で無事終了、昼の間に宿に取りに戻った上着を着込んでソファーで仮眠、朝帰り。

 (バークレーのオフィス前の通り)

 

SIMカードがつながらない件は、翌日またAT&Tでああでもないこうでもないとやった結果、「有効期限切れ」が判明して無事解決。