2022.10.19 ニューヨーク(その1)

 西海岸のサンフランシスコから東海岸のニューヨークまで12日かかった。ああ疲れた。ニューヨークでは(やはり)30年前に来たとき日が暮れてよく見えなかったセントラルパークの氷食地形を見る予定だったが、その前に9/11の「グラウンド・ゼロ」にも行ってみた。

 2001年9月11日、同時多発テロで崩壊した世界貿易センタービルの跡地は「9/11メモリアル」となっている。地下鉄の終点の駅は「世界貿易センター」のままで、さすがに市の沽券に関わるだろうから、駅も車両もきれいだし、ホームには清掃の人が控えていて、電車が到着するたびに中を掃除している。ポリスやセキュリティもあちこちにいる。

  (30年前とは雲泥の差)

 メモリアルには記念館と2つの四角い池があり、それぞれツインタワーの跡を示している。池の中心に向けてまわりから水が落ちていき、周囲には犠牲者の名前が記されている。広島の平和祈念公園とか沖縄の平和の礎のようなものか。南側の池には消防士達の名前が記され、花や写真のついた小さな国旗などが所々供えられている。

  

 21年前の当日はカンボジアプノンペンにいて、レストランで夕食を食べているときに「たいへんなことが起きている」と店長に言われ、テレビを見て驚愕し、急いで宿に戻った記憶がある(しかし、2004年のインド洋津波の時も、2011年の東日本大震災の時もプノンペンだった)。

 たくさんの人が訪れていたが、やはり胸が締め付けられるような場所だった。

 9/11メモリアルからハドソン川はすぐ目と鼻の先で、フェリー乗り場や小さなマリーナがあった。遠くに自由の女神像も見えた。川沿いはジョギングしている若い女性が多く、(日中は)平和な雰囲気だった。

 

 ウォール街にも行ってみたら、1ドル150円の諸悪の根源?のニューヨーク証券取引所NYSEの前にもたくさんの観光客がいた。

 ウォール街のすぐそばに古そうな教会があり、小さな墓地があった。一番古い墓石は1681年に5歳で亡くなったRichard Churcherという人のものだそうだ。

  (Trinity Church)

 近くの広場にキッチンカーが停まっていて、インド料理だったので、小さなサモサ2ケ(2ドル)を買い食いし、マッタルパニールグリーンピースとチーズ)のカレー(8ドル)を買って持ち帰って食べた。ヨーロッパでもアメリカでも日本食を食べたいとは思わないが、インドカレーは時々食べたくなる。