2022.10.18 アムトラック最終区間(CHI-NYP)

 サンフランシスコ発「カリフォルニアゼファー」号乗り継ぎでシカゴまで来た。ここからニューヨークまであと一踏ん張り?、アムトラックの「レイクショアエクスプレス」(所要約20時間)を予約した。

 19:30 シカゴ、ユニオンステーションはホールが巨大で本当にかっこいい。しかし列車待合室とかはなくて、単なるホール。

 

 20:00 フードコートの看板を発見。夜なのでほとんど閉店しており、2軒くらいしか開いてなかったが、温かい食べ物にありつけた。

 20:30 待合室へ移動。何だかヨーロッパ中世の絵画から出てきたような集団がいる。男性はマッシュルームカットの髪型につば広帽子でひげを蓄え、女性は頭に小さなスカーフのような布をかぶって、ロングスカートにエプロンで、服の色は青ねずみ色と黒。彼らはアーミッシュの人達だった。

Amish people - Google 検索

 アーミッシュの人達は電気や自動車は使わず馬車で移動し、自給自足の生活をしていると聞いたことがあったが、そういえば、初日のサンフランシスコ~ソルトレイクシティ区間でもこの服装の男女が乗っていた。アムトラックは電車じゃなくてディーゼルなので乗ってもいいのか?だったら車だっていいのでは?降りたところで馬車に乗り換えるのだろうか?全く不思議の国アメリカだ。

 (アーミッシュの団体さんは写していないです)

 21:30 シカゴ・ユニオンステーション(CHI)発、「レイクショアエクスプレス」は2階建てではなく1階建て車両で、行先はボストンとニューヨークで、途中で切り離すため、行先別の車両に案内される。座席はカリフォルニアゼファーとほぼ同じ。毛布をかぶっておやすみなさい。

 イリノイ州からインディアナ州オハイオ州に入り、また1時間時計を進める。

 07:28 ペンシルバニア州エリーErie着。「レイクショア」にしては湖は見えないようだった(眠くて覚えていない)。

 09:00 ニューヨーク州バッファローエリー湖の湖尻。

 10:30頃 地図を見ると、南北方向に紡錘状の小山がいくつも延々と続いている。(氷河地形の)ドラムリンだろうか。五大湖モレーン(氷堆石丘)でせき止められた湖なので、南側はモレーンが何列もならび、北ドイツのベルリンのあたりのような地形のはず。

 (モレーンドラムリン?)

 13:19 ニューヨーク州ウティカUtica着。アディロンダックAdirondack観光鉄道と書いた列車が止まっていた。

 15:00 オルバニーAlbany着。ここでボストン行きと切り離すため約1時間停車。駅員さんに「発車は1時間先ですか」と聞いたら、「あと55分23秒です」と答えてくれた。いいぞいいぞ。全部で何両なのか数えたら13両で、途中で切り離して前の6両が15:27にボストンへ出発して、ニューヨーク行きの残りの7両に機関車を連結して、16:10オルバニー発。

 (前半のボストン行きが先発)

 (機関車連結)

 (後ろはニューヨーク行き)

 オルバニーからは終点のニューヨークまでハドソン川の左岸沿いを走る。水面に反射する夕日と黄葉と、橋や灯台、船も時々いて、とてもいい景色が続いた。ハドソン川といっても、何だか入江かフィヨルドみたいで、川っぽくない。実際に氷河の侵食谷を流れており、両岸には硬そうな岩が出ているが、氷食を受けてなめらかな形をしている。

  

 18:45 日没後のニューヨークPen駅(NYP)に到着。駅から外に出た途端、ごちゃっとした都会の風景が飛び込んできて、(シカゴはシンガポールみたいだったが)今度はバンコクみたいだなと思った。ただし、前方に見える先のとんがったビルはエンパイアステートビルだな。

 

 今回も駅から歩いて行けるマンハッタンの宿にしたが、1泊300ドル以上で、部屋は日本のビジネスホテル以下。涙が出るよ。