2022.10.20 ニューヨーク(その2)

 翌日は朝からいい天気で、ニューヨーク在住の日本人の知人のKさんがホテルまで来てくれて、アメリカ自然史博物館とセントラルパークに連れて行ってくれた。地下鉄の「自然史博物館駅」を降りて、ジョン・レノンオノ・ヨーコの邸宅なども見て、自然史博物館に入館。Kさんによれば、入館料は決まっていなくて「ご芳志」でいいんだそうだ。なので2人で1ドルで入れた!

  (お城のようなジョン・レノンオノ・ヨーコ宅)

 アメリカ自然史博物館(AMNH)は、ここもやはり恐竜の化石で有名だったが、ブリュッセル、パリ、デンバーなどでもたくさん見たのであまり驚かなかった。その他、アフリカや北米の動物、世界の民族、宇宙、鉱物など例によって1日では回りきれないくらいいろいろあり、特別展「サメ」も人気のようだった。

  

 (TREXはやっぱり人気)

 (秩父パレオパラドキシアがいたぞ)

 (ちょっとおもしろい「日本」の展示)

 途中でおなかがすいたので、博物館の向かいのShake Shackという有名なお店のハンバーガーをKさんがごちそうしてくれた。

 (おいしかったです!)

 しかし、30年前の記憶では、氷河時代のニューヨークの展示をしている部屋があり、エンパイアステートビルの高さまで氷床に覆われていて、セントラルパークには氷河の擦痕や「迷子石」という氷河が運んだ巨石が見られる、というような説明があったような気がするのだが、今回それはみつからなくて、「ニューヨーク州の環境」の部屋にほんの少し説明があっただけだった。「氷河時代」の常設展示がほしいなあ。

 (昔見たのはこれじゃなかったなあ)

 しかしネットで調べるとセントラルパークの地質や迷子石の説明があったので、博物館を一通り見た後、セントラルパークに行ってみた。すると公園内のあちこちに氷河(に含まれた岩片)で磨かれてなめらかになった「鯨背岩」があり、基盤の結晶片岩の上に花崗岩の「迷子石」がのっているのも数箇所で見られた。

 (セントラルパークの鯨背岩)

 遠くから氷河に運ばれてきて、氷が解けたあと置き去りになったので「迷子石」と名づけられているけれど、本当に家に帰れなくなった感じでわかりやすかった。Kさんもおもしろがってくれて、石の上で記念撮影している人達に教えてあげたそうだった。

  (迷子石その1・その2)

 (迷子石その3と擦痕)

 Kさんによれば、ニューヨークでは最近アジアンヘイトの事件が多く、地下鉄などでも気をつけないといけないとのことだったが、(30年前と較べて)地下鉄もきれいでポリスもいっぱいいたし、幸いこわい目には遭わなかった。しかし、ニューヨークのホテル代(1泊58000円)の方がよっぽど恐ろしかった。

 Kさん、どうもありがとうございました!