2022.10.31 バンクーバーとウイスラー

 そろそろサンフランシスコに戻らないと。でももう少しカナダにとどまろうというわけで、西海岸ブリティッシュコロンビア州バンクーバー経由で戻ることにした。まずはセントジョーンズからモントリオールに戻る。

  (ニューファンドランド見納め、左;鉄鉱山があったBell Island、右;Come by Chance製油所、変な地名)

 モントリオールからバンクーバーまではカナダのLCC?にした。Air Transatという会社で、Air Canada, WestJetに次ぎ国内3位らしい(写真をとり忘れた)。再度大陸横断で約5時間半後にバンクーバーに着陸かと思った瞬間、急上昇(タッチアンドゴー)して着陸やり直し。うわー。機長が何か言っていたけどよくわからなかった。10分後に無事着陸、あーびっくりした。

 バンクーバー空港は先住民のデザインの彫刻があちこちにあり、案内表示は英・仏に加えて中国語がある。外に出たら雨が降っていた。こちらはだいぶ湿っぽい気がする。

 翌日はウォーターフロントに行ってみたがずっと雨だった。

 

 2日目は雨の中、バスでウイスラーWhistlerに出かけた。2010年の冬季オリンピック会場になったスキーリゾートでゴンドラとかもあるが、シーズンオフで動いていなかった。

 

 博物館があったので行ってみたら、地質、生物、町の歴史、スキー場の開発、オリンピック招致などの展示があった。ウイスラーは1976年の冬季オリンピック招致をめざしていてデンバーに敗れたけれど、その後デンバー環境保護と予算不足から開催直前に辞退し、カナダのモントリオールで夏の大会をやったばかりなのでバンクーバーというわけにいかず、設備の再利用可能なインスブルックになったんだそうだ。

 

 館内の一角に企画展示で「FIRE & ICE」というのがあり何のこっちゃと思ったら、ジオパーク(を目指す地域)の名前だった。ただし、ジオパークではなく「ジオリージョン」と書いてあり、「パーク」というのは北米では植民地主義のネガティブな言葉なので使わない、と小さく注記があった。ふうーん。

 対象地域はウイスラーを含む一帯で、造山運動、斜面崩壊、火山活動、氷河作用の4つのテーマが掲げられていた。ジオパーク(リージョン)になりそうなのかな。

 先住民族のSquamish Lil'wat Cultural Centreというのにも行ったが臨時休館だった。カナダインディアンの民族で独自の文字表記を使っており、それぞれSk̲wx̲wú7mesh、Lil̓wat7úlと書くそうだ。そういえば高速道路の表示にもあった。

 雨が弱まったので、「ロストレイク」Lost Lakeの遊歩道に行ってみた。このへんはニューファンドランドとちがって針葉樹が巨大で、高さ40mくらいあるダグラスファー(ベイマツ)とかヒノキとかモミとかの森だった。温帯多雨林というらしい。

 ロストレイクは小さな丸い湖で、氷河の氷塊が取り残された跡にできた「ケトル」という地形だった。

  

 帰りは雨も上がり、Howe Sound(フィヨルド)がよく見えた。