2022.9.13 コインブラ

 ポルトガル中部のコインブラは、ヨーロッパ最古レベル、1290年創立のコインブラ大学一帯が世界遺産になっている。高野山綜芸種智院か?

 (丘の上の大学が世界遺産

 9月で新学期だったからか、黒いスーツに黒マント(カッパ)の学生が歩き回っていておもしろい。ハリーポッターのモデルだったらしい。学ランみたいなものか。

 (カッパはポルトガル語

 学会はコインブラ大学ではなく、モンデゴ川対岸のサンフランシスコ会議場だったが(サンフランシスコから来たんですけど;)、ここも歴史的建物で、旧修道院、病院、織物工場などを経て市の施設になったらしい。

 (学会会場)

 よく調べないで宿を予約したら、コインブラ大学正門のそば、要するに丘の上で、標高100m位。モンデゴ川の橋が標高20m位なので、毎日伊香保温泉みたいな階段か、狭い石畳の急坂を上り下りしなければならなかった(世界遺産の中でおもしろかったけど)。

 (石畳の道)

 丘の下の目抜き通りにはお土産屋さんやお菓子屋さんやカフェがならび、観光客(や学会参加者?)で賑わっている。お菓子屋さんには巨大な(差し渡し20cmくらい)のメレンゲが積み上げられ、砂糖とバターと卵が大量投入された各種スイーツと、金平糖confeitoもあった。

 (下段がメレンゲ、上段がコンフェイト)

 インドのスイーツが激甘で(シロップ漬けの激甘揚げ団子とか)、お土産にあげても食べてもらえない感じだったが、そうか、さてはポルトガル(ゴア)がルーツだな。マカオのエッグタルトとか、日本でもカステラ、金平糖、(福岡の)鶏卵素麺はポルトガル伝来だよね。さすがは大航海時代に世界を制覇したポルトガルだ。

 ポルトガル料理は魚介類とオリーブオイルを多用し、「だし」がきいている(これは発見だった)。干し鱈を戻したバカリャウとか、鰯(サルディーニャ)とかサバとかタコとか。炊き込みご飯もだしがきいてうまいうまい。

   (左;バカリャウ、右;学会のランチの絶品炊き込みご飯)

 そして、ああ、アメリカと較べて物価が安い。コーヒー1杯1~2ユーロ、国内スーパー大手Pingo Doceではお惣菜も充実、魚の天ぷらとかミートパイとか、パンやお菓子も買い込み、うれし涙が出そうだった。お土産屋さんのラインナップも手が届くお値段。アメリカで買えなかった帽子も(中国製だが)15ユーロでゲット。