2022.8.29 ドイツ駆け込み(2)チューリンゲンの森

 ライプツィヒの近く(といってもとなりの州)の「チューリンゲン・インゼルスベルク=ドライ・グライヒェン」ユネスコ世界ジオパークに行ってみた。

 ライプツィヒから特急ICEで約1時間のゴータGotha駅で下車、駅前からチューリンゲンの森鉄道Thüringerwaldbahn(トラム)でジオサイトのマリエングラスヘーレMarienglashöhleまで50分。

  (左:ゴータ駅、右:チューリンゲンの森鉄道の車両)

 車内で小学生くらいの少年が「ハロー」と話しかけてきた。なぜかベビーカーに木の杖をのせて乗っている。学校で英語を習っているので話したいようだ。What is your name?とかHow old are you?とか。悲しいかな自分はこれもドイツ語で言えない。彼は11歳で、ライプツィヒにおじいちゃんの家があるらしい。僕のうちはこっち、といって途中の駅で降りていった。

 マリエングラスヘーレは「聖母マリアの水晶の洞窟」という意味で、石膏の鉱山だった。ガイドツアーはドイツ語だけだったが、英語訳のプリントをくれたので助かった。石膏の結晶を採掘していた部分では、真っ暗なところからライトアップしてきれいだった。入口にはやっぱり鉱山の守護聖人バルバラザルツブルクの銅鉱山で見た)がまつられていた。

  (マリエングラスヘーレ)              

 この辺の地質は古生代中生代?の赤色砂岩、白っぽいドロマイト、褐色砂岩の「三色アイス」で、ドロマイトの部分に石膏ができている。

  (ジオパークの展示)

 チューリンゲンの森鉄道の終点のタバルツTabarzに石の公園Steinparkというのが地図にあったので行ってみると、公園の中に恐竜や石の標本や地質の説明の看板などがあり、森のハイキングコースの起点(終点)になっていた。

  (石の公園)

 展望台のあるグローセインゼルスベルク(標高916m)にも行きたかったが公共交通がなく断念した。途中DBのローカル線に乗り換え、アイゼナハEisenachで1泊。駅の看板には「バッハが生まれた町」と書いてある。

  (アイゼナハ駅)

 バッハの生家(お父さんの家)の博物館と、聖ゲオルク教会のオルガンコンサートを聴いて、午後は世界遺産のワルトブルク城Waltburugに行った。

  (バッハハウス)

 (聖ゲオルク教会のオルガン)

 ワルトブルクはジオパークには含まれないが、例の「三色アイス」下部の(たぶん)赤い角礫岩の山で、眺めが良かった。

  (ワルトブルク城)

 (角礫岩)

 お城は(日本でも)あまり興味がなかったけど、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」の歌合戦の舞台とか、ルターが聖書をドイツ語訳した部屋(2022年は翻訳500周年)とかがありおもしろかった。

 (歌合戦の間)