2022.8.7 ザルツブルク音楽祭

 ザルツブルク訪問の目的その1はジオパークで、その2はコンサート(こっちが主目的か)。ザルツブルクは作曲家のモーツァルトや指揮者のカラヤンの出身地で、毎年夏にザルツブルク音楽祭というのがあって、FM放送でもやっている。

  (左:モーツァルト広場、右:カラヤン広場)

 せっかく(めったに来られない)ヨーロッパに来たので、ザルツブルク音楽祭のチケットを奮発した。ウイーンフィルでマーラー交響曲5番ほか、指揮は若手のネルソンス、会場はザルツブルク祝祭大劇場で、まったくもって豚に真珠、猫に小判です。

 前日に会場の偵察に行ったら、となりのモーツァルト劇場でモーツァルトの歌劇「魔笛」上演の日で、夜なのでかなり着飾った方々が次々と到着していた。オーストリアの民族衣装のチロル服で半ズボンにハイソックスのおじさんが何人かいておもしろかった。

 (モーツァルト劇場のお客さん)

 翌日は日曜のお昼だったのでそんなにすごい格好の人はいなくてよかった。小学生くらいの男の子がよそ行きの格好でむちゃくちゃ緊張してお母さんに写真を撮られていた。マスクは「どうぞご自由に」で、満席でもやっているのは1割くらいか。

 で、演奏の方は1曲目がバルトークのピアノ協奏曲で、現代音楽なので敬遠モードだったが意外といいなと思った(すみません)。マーラー交響曲は、ただでさえ長いのにすごいゆっくりなテンポで、90分くらいかかってすごい疲れたけど、ウイーンフィルはむちゃくちゃお上手で(当たり前)、疲れたのはマーラーの(狂気の)せいだ。

  (ザルツブルク祝祭大劇場)

 ザルツブルク祝祭大劇場というのは裏山を削ってつくったそうで、残響はそれほどでもなかったが横に広くて舞台がよく見えて良かった。トイレにおばちゃんがいてチップを集めていた。終わってから外の屋台でサンドイッチを買っていたら、そのおばちゃんがコインをたくさん握りしめて何だかわあわあ言って買いに来ていた。