2022.8.4 走る世界遺産
10年ほど前にインドで「走る世界遺産」ダージリンヒマラヤ鉄道の一部区間を「踏査」(乗り鉄)したが、今回はスイス・イタリアの世界遺産レーティッシュ鉄道を「踏査」。ユネスコの登録名称はそれぞれ「インドの山岳鉄道群」、「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」だそうだ。
(ダージリンヒマラヤ鉄道、2011年)
レーティッシュ鉄道(RhB)というのはスイスの私鉄で、アルブラ線はクール~サンモリッツ、ベルニナ線はサンモリッツ~ティラーノ(イタリア)区間だそうだ(一瞬イタリアに入る)。
(ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語で表示)
スイス東西の観光地ツェルマット~サンモリッツ間には「氷河特急」という展望列車が走っているが、西半分が「マッターホルン・ゴッタルド鉄道」で、東半分が「レーティッシュ鉄道」という別会社の共同運航?だった(途中で機関車だけ変わった)。
スイス観光上ではアルブラ線を含む「氷河特急」が定番だが、実はベルニナ線の方が圧倒的に良かった。「氷河特急」はフルカトンネル開通で氷河がほとんど見えなくて看板に偽りありだが、ベルニナ線は車窓から迫力満点の氷河や氷河地形(モレーンやロッシュムトネとか)がみられる。
(オスピツィオベルニナOspizio Bernina駅付近)
(アルプグリュムAlp Grum駅)
「その道」の達人のH先生やS先生にベルニナ線に乗ったと自慢したら、S先生が25年前の搭乗記を送ってくださった。同じような場所から撮った写真をお送りしたら、「自然は悠久:人工物は千変万化、とよく言われるるものの、氷河は縮小:列車は昔どおり赤い客車。真逆になってしまいましたね」とのコメントをいただきました。
(イタリア、ティラーノのベルニナ線)