2022.7.18 フランス新幹線でパリへ

 パリで学会があるので、ブリュッセルから新幹線で2時間弱のパリへ(パリは初めてです)。しかしユーレイルパスでは直行便の座席指定は売り切れ、途中のリールで乗り継ぎの早朝のTGV(フランス新幹線)しかなかった。

 しかも切符をよく見ると、ブリュッセルから到着のLille Europeとパリ行きのLille Frandre駅はつながっておらず、乗り継ぎ時間が短いとか書いてある。なんてこった。しかし他の便はないし、調べたら歩いて5分位だったのでまあいいか。

  (TGV-inOui)

 06:17 ブリュッセル発、あこがれの?TGVは塗装が所々はげてるし、車内の電灯が半分はずれている。ぼろい。でもこれまで乗った急行とかとちがって、車内WiFiもあるし、誰も携帯で大声でしゃべったりしないで静かにしている。

 06:53 所要時間は35分なのに定刻1分遅れで Lille Europeに着く。日本の新幹線ならあり得ない!

 (モダンなLille Europe駅)

 07:05 Lille Frandre駅まであせってたどり着くと、07:12発パリ行きの新幹線の掲示板には何か書いてあり、新幹線の改札のまわりは黒山の人だかり。30分だか1時間だか遅れるそうだ。何だと!!

 

 07:56 パリ行きTGVは結局44分遅れで発車したと思ったら途中で止まってしまった。車内放送は何か言っているがフランス語だけ。それと、近くの席のおじさんが猛烈に咳とくしゃみをくり返している(マスクはしていないようだ)。やばいんじゃないの。

 10:00 車掌が何か言い訳のようなことを言っており、まわりの乗客がため息をついている。仕方ないのでネットでSNCF(フランス国鉄)のサイトをさがして、英語の説明は出ないのでGoogle翻訳してみたら、「信号ケーブルの盗難により遅延発生、復旧を急いでいるが午後1時頃になりそう。」ズタズタに切られたケーブルの写真ものっている。こりゃだめだ。

  (SNCFサイトより)

 くしゃみおじさんは花粉症だったのか、トイレに行った後ピタリとおさまり、となりのお客としゃべりはじめた。

 10:58 幸いその後ノロノロと動き出し、パリ北駅に到着(定刻より2時間44分遅れ)。

 さすがはパリ、朝の新宿駅みたいな大混雑。

  (パリ北駅)

 宿までは在来線で行こうとしたが、こちらもダイヤが大混乱のようで、掲示板は真っ赤っか。それではとメトロのホームに行けば人があふれている。このへんで人混みにだんだん耐えられなくなってきて、メトロもあきらめて外に脱出。

  (「さようなら北駅」)

 宿(民泊)はオーナーの都合で12時までにチェックインする予定だったが遅れそうなので連絡しようとしたが、ベルギーで買ったSIMがフランスでは使えない(そうなの?)。駅のWiFiは遅くてどうしてもつながらない。

 駅前のカフェを3、4軒まわって「WiFiは使えるか」ときいたが、すべてだめ。パリってそうなの?タクシーは客引きみたいなのがうろついていてこりゃ絶対まずい。ガラス張りの駅舎は温室状態で(今日の予想最高気温39℃)いよいよやばいぞ。

 12:00 この新宿駅の喧噪から逃れないと。あまりあてはなかったが、東駅が近いので歩き出した。東駅は静かな感じだが、駅前のタクシー乗り場は長蛇の列。「白タクに注意」みたいな看板があり、駅のタクシー(と書いてあるベストを着た)案内の人が客をさばいているので諦めて並んだ。

  (静かな東駅)

 13:00 炎天下、前の家族連れはエアコンなしの車だったが自分はエアコン付きに当たった。ルーブル博物館の前を通ってセーヌ川を渡って、13:45頃宿に着いた。オーナーが泣きそうな顔で待っていたが鍵の受け渡しをして慌ててイタリア旅行に出かけていった。

 というわけで、あこがれのフランス新幹線で花の都パリへ着きましたあああ!