2022.07.16 フランダースの犬

 ベルギー2週目は日本からVIPが来て、昼食会にお呼ばれしておいしいベルギー料理にありつけた(学食やCarrefourのチンして食べる弁当も結構おいしいです)。

  (美術館の中のレストランでランチ)

 

 2週目の週末は、ベルギー第2の都市、北部のアントワープアントウェルペン)に行ってみた。ユーレイルパスではしかし、Anvers(フランス語)と表示される。

 南駅8時28分始発に乗り込んだが、なぜか定刻を過ぎても発車しない。8時45分にしびれを切らしてホームに出てみると、いつの間にかホームの行先表示が変わっている。駅員を捕まえて聞いても「この列車じゃない」と言い出す始末。ベルギー国鉄どうなってるんだ!

  (アントワープ行きのはずがいつの間にか「回送」に)

 訳がわからぬまま(フランス語やオランダ語でアナウンスがあったのかもしれないが)次の電車で1時間遅れくらいでたどり着く。

 アントワープ中央駅は堂々とした石造りで、「世界一美しい駅」ともいわれているらしい。確かに立派だ。

 駅前から旧市街地中心部まではブランドのお店がずらりと並び(知っているのはユニクロとかH&Mとかだけど)、サマーセール中だった。本屋さんがあったのでまた地形図を買った。

 町の西側をマース川が流れており、水上バス乗り場があった。北海に近いので、浮き桟橋となっている(潮差は5m以上)。

 (浮き桟橋の柱が潮差を示す)

 中心部の聖母教会にはルーベンス三部作(聖母被昇天、キリスト昇架、キリスト降架)があり、「フランダースの犬」の物語でネロ少年と犬のパトラシェが悲しい最期を迎えた場所で、この物語は日本では超有名だがベルギーでは全然知られていないそうだ。現在教会の前にネロとパトラシェの像があるが、これは台湾のお金持ちが寄贈したものだった。

  (ルーベンスの絵と教会の前のネロとパトラシェ)

 (ルーベンス像)

 印刷博物館古楽器博物館などもあり、マース川の港町でダイヤモンド取引で栄えた町だった。