2022.4.27 亘理~浪江

 ようやく福島県に入った。最初の新地町は「復興フラッグ広場」が震災伝承施設となっている。自衛隊が活動中に日の丸をみつけて掲げ、後にボランティアや地元の人が寄せ書きをして「復興フラッグ」と呼ぶようになったそうだ(現在は4代目)。

 (復興フラッグ広場)

 

 相馬市伝承鎮魂祈念館は相馬港を見下ろす小さな広場につくられ、ブータン国王から復興祈願で贈られた仏像が展示されていた。その南側には松川浦というラグーンがあり、「浜の駅松川浦」は鮮魚コーナーが充実していた。しかし3月16日の地震で松川浦周辺はかなり被害があり、現在も松川浦大橋は通行止め、漁港や家屋の被害が残っている。地震でガタガタになった岸壁を見ていたら、その先に白鳥がいた。

 (白鳥の湖

 

 南相馬市東北電力の原町火力発電所があるが、原町風力発電所やソーラー発電施設などもできた。そういえば宮城県岩手県ではメガソーラーはあまりなかったようだ。

 南相馬では「日本三大磨崖仏」の大悲山の石仏を見るように、とお世話になっているK先生からいわれたので見に行ったら本当にすごい。観音堂の千手観音はカンボジアのバンテアイチュマーの千手観音を彷彿とさせたし、薬師堂の石仏群はインドのエローラ石窟を彷彿とさせた(言いすぎか?)

 (千手観音)

 

 浪江町の震災遺構請戸(うけど)小学校は海岸から300m位しかなく、子ども達と先生は約1km離れた高台に避難して全員助かった。そこからトラックの運転手さんが全員を荷台に載せて避難場所へはこんでくれた。小学校の震災遺構は見るたびに胸に迫るものがある。

 (請戸小学校)

 浪江のイオンは弁当と惣菜が異常に充実しており、みていると工事関係者とおぼしき人々が弁当や惣菜を次々と買い求めている。福島県警のおまわりさんも買っている(このあと常磐線の踏切一時停止不完全で彼らにつかまった。ブレーキは踏んだのに~)。

 (フル装備の公共の宿コテージで弁当)