2022.5.19 隠岐島前:西ノ島

 次は島前の西ノ島別府港へ(西郷港から高速船で40分)。レンタカー(軽)4時間6000円なり。

 「島前カルデラ」中央火口丘の焼火山(たくびやま)中腹の焼火神社(妙義神社みたい)。「カルデラ」といっても600万年前の形成で、カルデラの地形が本当にそのまま残っているのかなあ?焼火山の北側は砂岩と泥岩で非火山性だそうです。

 (焼火神社)

 西ノ島の西側の国賀(くにが)海岸は「カルデラ」の外輪山の外縁にあたり、一番人気のようだ。

 赤尾展望台からの眺め。

 (赤尾展望台から国賀海岸)

 西ノ島では動物ざんまい(牧場の中を通る)。

 (アオダイショウかな)

 (キジ多数)

 (イキノウサギ

 (お願いです通らせて)

 (全く動かず、確信犯か)

 スーパーで弁当を買って農協のATMにも寄って、夕方レンタカーを返却(走行52km)。宿はオーシャンビュー。

 (お風呂もオーシャンビュー)

 初日は陸上から国賀海岸を見たので2日目は船で、と思ったら風が強く欠航(ちょっとほっとした)。代わりに浦郷港から観光バスが出て、もう一度赤尾展望台と前日行かなかった国賀浜に行けるとのこと(乗客は3名)。

 (代替バス

 国賀浜では通天橋(アーチ)、観音岩(ローソク岩)などの海食地形を間近で見られる。

 (通天橋)

 (観音岩は堅い岩脈なのかな)

 海食地形を見て喜んでバスに戻ろうとしたら、腰に着けていたGPSの本体がない。蓋だけぶら下がっている。慌てて途中まで戻ったけれど、もうバスの出発時刻になってしまい捜索断念。仕方がないので浦郷ターミナルに戻ってからタクシーでもう一度捜索に戻る。女性の運転手さんもいっしょに探してくれ、海岸の草の上で蓋なしでちゃんと働いていた。あーよかった。

 運転手さんに別府港のそばの黒木御所(後醍醐天皇がいたところ)まで送ってもらい、船の出発にも間に合いました。本当にお世話になりました!

 

2022.5.18 隠岐の島

 ジオパーク離島シリーズ第2弾は島根県隠岐」。

 五島の小型機がちょっと危うかったので、今度は高速船(船は苦手だが以前伊豆大島便で比較的耐えられたので)にしてみた。

 (ねこ娘列車:米子空港~境港で乗りたかったのに接続がなくタクシーになった)

 境港~島後の西郷港まで高速船で1時間半。

 (高速船;時速70kmで揺れない)

 隠岐は本土に近くて3町村(島)からなる「島前(どうぜん)」と、遠い方が丸い「島後(どうご)」、高速船の都合で島後からスタートした。西郷港の「自然館」見学後、軽のレンタカー(ガソリン車)で24時間一本勝負、初日は西半分。

 (玉若酢命神社の天然記念物八百杉)

 南西部都万(つま)には船小屋がある。日本海は潮差が小さいためこういうものが見られる(京都の伊根とか若狭湾とか)。五島じゃ無理だ。

 (都万の船小屋)

 島後は山が深く、「名水百選」壇鏡(だんぎょう)の滝というのもある。造瀑層は500万年くらい前の溶岩、下位は軟らかい火砕岩でオーバーハングしている。

 (壇鏡の滝)

 ロウソク島で夕日を見ないといけないらしいので申し込んだ(定員19名の漁船)。知床遊覧船の件があったので皆さん救命胴衣をきっちり着けている。後部座席は何だか輪袈裟にひもがついたような小さい救命胴衣でどうやって着けるのかわかりませんと言ったら、漁船の船長さんに「自分で考えてみれば」といわれた。頭悪すぎる自分。

 (他の乗客は出航10分前から乗っているがギリギリまで乗らずに陸で待機)

 漁船は木の葉のように揺れ、船長は乗客がロウソク島のてっぺんに夕日が来る写真が撮れるように何度も船をまわしてくれた。

 (少しずれている方がかっこいいと思うんだけど)

 

 後半は東側、銚子ダムの隠岐片麻岩の露頭(ジオパークだし)。ダムカードは郵送申し込みのためノートに記入したら、埼玉や神奈川の方々が来ていた。

 (片麻岩の露頭、大陸の一部だった)

 ガーネットが入っているそうだが、そういえば引っ越す前のうち(集合住宅)の玄関の石にざくざく入っていたな。

 (ガーネットはこれかな?)

 山中にあるスギ巨木「岩倉の乳房杉(ちちすぎ)」は岩塊斜面に生えていて、岩塊の隙間から涼しい風が吹き出すらしい(風穴)。

 (岩倉の乳房杉)

 北端の白島海岸、白いのは550万年前の粗面岩、手前の黒いのは280万年前の玄武岩、ここで何があったんだろう。

 (白島海岸)

 北東の浄土ヶ浦海岸、浄土は海岸侵食が盛んなところらしい(宮古にもあったし)。

  (浄土ヶ浦海岸)

 東部の黒島(玄武岩の柱状節理)近くの浜では、かんらん石の捕獲岩(マントルゼノリス)というのが看板に書いてあったので見に行った。

 (黒島)

 地元のご夫妻が浜でお弁当を広げているところへ乗り込んだのでものすごくびっくりされた。「ジオパークの看板に書いてあった石を見に来た」といったのだが、看板のことはご存じないようだった。

 (かんらん石、ハワイの宝石)

 今回は船だったが一応空港も偵察しておいた。

 (隠岐ジオパーク空港)

 走行距離は150km、(五島の)EVだったら3回充電だった。

 





 

2022.5.11 五島総集編

今回のGPSのトラックと訪問箇所のリスト。

おもな訪問箇所

(資料館)

 五島観光歴史資料館、珊瑚資料館、奈留島世界遺産ガイダンスセンター

 

ジオサイトなど)

 鬼岳、鐙瀬溶岩海岸、ドンドン渕滝、三井楽半島溶岩海岸、高浜ビーチ、頓泊ビーチ、大瀬崎海食崖、富江の井坑(溶岩トンネル)、香珠子ビーチ、福江のナタオレの木、福江城の大クス、樫の浦のアコウ巨木

 奈留島(末津島)のトンボロ、奈留島権現山樹叢(国指定天然記念物)

 

世界遺産

 奈留島江上集落(江上天主堂とその周辺)

 久賀島の集落(旧五輪教会、五輪墓地)

 

(教会)

 堂崎教会、水ノ浦教会、楠原教会、三井楽教会、貝津教会、井持浦教会ルルド、渕ノ元カトリック墓碑群

 新五輪教会、浜脇教会、牢屋の窄殉教記念聖堂

 

(日本遺産)

 三井楽(みみらくのしま):柏崎(辞本涯の碑)、岩嶽神社、ふぜん河井戸

 白石のともづな石

 明星院本堂

 

(史跡)

 福江城、五島氏庭園、武家屋敷通り、明人堂、六角井戸、スケアン(石干見)、富江陣屋の石蔵、山崎の石塁(勘次ケ城)

 荒井由美の歌碑(奈留高校校歌:未見)

 久賀島の文化的景観(重要文化的景観

 

(新エネ・・・じっくり見られなかったけどいろいろある)

 EVレンタカー、岐宿の風力発電、浮体式洋上風力発電、潮流発電(奈留瀬戸、水中なので見えない)

 

(まとめ) 

 国立公園、世界遺産、日本遺産、ジオパークなどいろいろある。照葉樹林とソテツがよく育っていた。大きなスーパー(エレナ)もコンビニ(ローソン)もドラッグストア(モリ、マツキヨ)も百均(キャンドゥ)もあった。島内にないものはamazonで買えばいいし。

 EVレンタカー初体験、浮体式洋上風力とか潮流発電とか新エネにも取り組んでいる(見学ツアーもある)。レンタカー走行距離250km。

 ORCの老朽プロペラ機(ボンバルディアダッシュ8)は要買い換え。

 

 

 

2022.5.9 五島の日本遺産ほか

 五島は西海国立公園(昔から)、世界遺産(有名)、ジオパーク(一部で有名)に加え、日本遺産「国境の島 壱岐対馬・五島~古代からの架け橋」の構成遺産もある(もちろん知らなかった)。五島は遣唐使の最終寄港地で空海ゆかりの地ということらしい。あとは歴史の時間に習った倭寇(後期)の拠点でもあったそうだ。

 日本遺産「三井楽(みみらくのしま)」は北西部の三井楽半島溶岩台地の海岸部で、北端の柏崎に「辞本涯」の碑がある。空海が日本の涯を辞したところだそうだ。

 (柏崎の「辞本涯」碑)

 福江には空海が帰国時に立ち寄ったといわれる明星院がある。

 (明星院、月曜休業で天井画は見られず)

 倭寇港湾施設?「山崎石塁跡」(島の南側)

 (山崎の石塁、玄武岩礫を積み上げた遺構)

 「倭寇」を名乗った中国安徽省出身の王直を祀る「明人(みんじん)堂」、当時非公認の日明貿易で成功し、このへんにチャイナタウンがあった。

 (明人堂)

 その他、三井楽半島西側の年代不詳のスケアン(石干見漁法の石堤)、同じものはアイルランドで見たぞ!

 (スケアン、石で堤防をつくり干潮時に魚を捕る)

 (参考:アイルランドにて、2019年)

 

 そういうわけで、自然、歴史、文化それぞれ切り離しては見られませんねえ(どこでもそうですが)。

 

(追記)

 帰路五島福江~長崎の空路はANA共同運航のオリエンタルエアブリッジ(ORC:旧長崎航空)運航便だが、「整備に時間がかかるため」長崎乗り継ぎが間に合わないので次の福岡経由便に代えてくれと言われた。怒っているおじさんもいたけど、私が「落ちたら怖いよ」といったらだまった。

 調べたらORCのプロペラ機JA802B(ボンバルディアダッシュ8)は20年前から使っている機体で(もう寿命らしい)、相当トラブっているようだ。乗らなくてよかった?でも離島便は困るよねえ(ことしフランスのATRに買い換えるらしい)。

https://flyteam.jp/news/article/120480

 (乗れなかったJA802B:福江空港)(25分遅れで長崎へ無事到着とのこと)

2022.5.8 五島の世界遺産ツアー

 ジオパークより世界遺産の方が有名なので、世界遺産の奈留(なる)島と久賀(ひさか)島の旧潜伏キリシタン集落の半日ツアー(13000円)に参加した(船+車の手配は個人ではたいへん)。参加者7名、ガイドさん1名。福江~定期航路(フェリーオーシャン丸431トン)で奈留島へ(45分)、ワゴンタクシーで世界遺産センター見学(潜伏キリシタン隠れキリシタンの違いを勉強)後、島の北部の江上天主堂往復。

 江上天主堂(コロナで中には入れず)

 奈留島から隣の久賀島までは水上タクシー(これは一人では高くて乗れない)で旧五輪(ごりん)教会堂前に上陸、五島市職員で教会守の男性は東京からの移住者で、ツーリズム専攻でこの仕事を見つけたそうだ。

 (旧五輪教会、元は島の反対側浜脇にあったのを移築、新五輪教会は別にある)

 最初はこういう教会群を世界遺産にしようとしたが、古い教会なら世界中にいくらでもあるから、「潜伏キリシタン(集落)」を前面に出したら世界遺産にできたそうだ。

 その後ワゴンタクシーでもう1箇所、明治初め(潜伏キリシタン発見後)の弾圧で39名の殉教者を出した「牢屋の窄(さこ)」殉教地を見学して、島の西側の田ノ浦港から定期航路(船体はグラスボートのシーガル19トン)で福江に戻った。

 フェリーは別途(福江島北部の)奥浦行が出る。奥浦港を通ったときに、何でこんなところにフェリーが着くのかと思ったが、車なら最短距離で上陸した方がいいよね。

 (フェリー奥浦行き;照葉樹の森がおみごと)

 

 船は苦手なので、この日は風もなく揺れなくて助かった~。

 

2022.5.7 五島列島ジオパーク

 ジオパークとしてのジオサイトいくつか。

 鬼岳・鐙瀬(あぶんぜ)海岸:玄武岩のスコリア丘と溶岩海岸、東伊豆と萩と五島は単成火山群がみられるので似ている。

  (鬼岳と鐙瀬海岸)

 高浜ビーチ、頓泊(とんとまり)ビーチなど:貝殻片でできた砂浜らしい。

 (手前が高浜、奥が頓泊、干潮時)

 ドンドン渕滝:島内随一の滝。造瀑層は溶結凝灰岩(堅い)。

 (ドンドン渕、ここは土砂降りだった)

 大瀬崎:五島層群(砂泥互層)の絶壁。

 (大瀬崎は逆光のため東側の断崖)

 三井楽・富江などの溶岩台地:平坦地のため農地(不定形)になる。山崎の井坑(溶岩トンネル)は日本有数らしいが入れない。

 久賀島奈留島久賀島は中央部に花崗岩奈留島は全島堆積岩。末津島のトンボロ(陸繋砂州)を超売り込んでいた。

 (トンボロ;五島では有名!)

 嵯峨島:火山(玄武岩)、時間切れで渡れず。

 奥浦湾、玉之浦湾:堆積岩や花崗岩部分はリアス海岸。

 潮差:この時期で約3mある(東京湾より大きい)。

 ジオツアー:時々やっている(今回は参加せず)。

 

天気がよくて観光写真です。

 

 

2022.5.6 五島列島

 新しくジオパークになった長崎県五島列島下五島エリア)に行ってみた。ジオパークよりは世界遺産長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の方が有名かも。

 3泊4日で現地で行き当たりばったりでうろつくことにした。宿は民泊(ワンルームマンション)、移動は軽のEVレンタカー、食事はスーパー等で調達(東北のときと同じ)。

 ワンルームマンションの「民泊」

 ワンルームマンションはフル装備と思ったら階下がスナック「再会」「二番街」「シャトー」と勢揃い(コロナのため島民以外お断り)でカラオケ騒音あり、EVは初体験だが満充電で航続100km位だが表示がみるみるうちに減り半分になったら充電しろと言われ、これが非常に精神衛生上よくない。ハイブリッドの方がいいか。しかし島で10年も使って走行8万kmで車は錆びもせず結構きれいなので感心した。うちの車は車齢20年超で走行7万kmでボロボロです。

 三菱i-MiEV(充電中)