2022.4.30 東北(その2)総集編

東北(その2)のGPSトラックと訪問箇所リスト。

 

宮城県

亘理町 町立郷土資料館、田沢磨崖仏、三十三間堂官衙遺跡

亘理町 荒浜小(津波襲来碑)、荒浜防災公園鎮魂の碑、きずなぽーとわたり

 

福島県

・新地町 釣師(つるし)防災緑地公園、復興フラッグ

・相馬市 伝承鎮魂祈念館、松川浦漁港周辺(2022.3.16地震被害)

南相馬市 八沢地区慰霊碑、上渋佐行政区慰霊碑

南相馬市 原町風力発電所太陽光発電

南相馬市 大悲山石仏

浪江町 震災遺構浪江町立請戸小学校

浪江町 国営追悼・祈念公園(工事中)、福島県東日本大震災原子力災害伝承館

大熊町 環境省中間貯蔵工事情報センター

富岡町 とみおかアーカイブミュージアム

富岡町 東京電力廃炉資料館、特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま

富岡町 ふたばいんふぉ

楢葉町 ならはCANvas

楢葉町 J ヴィレッジ、J ヴィレッジ駅

広野町 ひろの防災緑地

いわき市 地域防災交流センター「久之浜・大久ふれあい館」(閉館中)

いわき市 四倉防災緑地

いわき市 いわき震災伝承みらい館、薄磯地区慰霊碑、豊間地区慰霊碑

いわき市 ライブいわきミュウじあむ(いわき・ら・ら・ミュウ内)

いわき市 岩間防災緑地、「きみと」

 

 

 

 

2022.4.29 楢葉~いわき~帰京

 福島県楢葉町の交流施設「ならはCANvas」には震災関係の展示パネルが少しだけあり、原発緊急事態宣言を受けて翌3月12日にいわき市へ全町避難を決めた(国や県からの指示はなかった)ことや、2015年に避難指示解除、小中学校の再開は2017年だったことなどが示されていた。

 (ならはCANvas

 サッカーのトレーニング施設「J ヴィレッジ」は原発事故後の作業基地になっていた。もともと東電が県に寄付した施設だったらしい。現在はもとのサッカー施設にもどり、JRの「J ヴィレッジ駅」もできた。

 (J ヴィレッジ駅:長い階段とエレベーターがある)

 

 広野町の東電広野火力発電所は2022年3月16日の地震で稼働停止し、東京の我が家も数時間停電になった。海岸の「防災緑地」は、これまで見てきた堤防と異なり、堤内地側に盛土してマツなどを植えている。道路盛土などとあわせて「多重防御」として家屋が建ち並んでいる。圧迫感は少ないけれど、高さや強度は十分なのかな。

 (ひろの防災緑地;堤内地側)

 

 いわき市に入ると、原発30km圏外になるためまた様子が変わる。「久ノ浜・大久ふれあい館」は祝日のため休館で、中をのぞくと津波の水位がガラス戸に青い線で示され、建物は津波避難ビルになっていた。

 (久ノ浜ふれあい館)

 いわき市四倉を過ぎると海岸の堤防も低く、元かんぽの宿(閉鎖)や病院、老人ホームも海岸近くにある。津波の高さは4m位と低かったからいいのか。仙台や名取のあたりと較べたらずいぶん緊張感がちがう。

 と思ったら、いわき市薄磯地区に「いわき震災伝承みらい館」があり、入口付近の津波の高さは約8m、近くの薄磯地区の慰霊碑には死者120名以上と書いてあった。ガイダンス映像では体験者が「津波は来ないとたかをくくった心の隙間に災害が入り込んだ」と言っていた。

 (いわき震災伝承みらい館)

 いわき市小名浜の「いわき・ら・ら・ミュウ」はいわゆる大規模産直おさかなセンターで、休日のため大賑わい。2階には震災伝承施設の「ライブいわきミュウじあむ」があり、震災の映像やパネル展示があったが、岩手県普代村の普代水門建設をテーマにした「未来に向けて」(東北地域づくり協会制作)というアニメを上映していた。岩手県内では見なかったな~。

 (ライブいわきミュウじあむ)

 勿来の手前のいわき市岩間防災緑地には「きみと」という巨大な銀色の卵型モニュメントがあり、3.11の記録のタイムカプセルが埋められているそうな。

 (きみと)

 連休中は各地が混雑するため、今回は福島県までで終了、常磐道経由で帰京した。今回の走行距離は4日間で約840km。

2022.4.28 浪江~楢葉(いちえふ、にえふ)

 やはり福島は原子力災害があり岩手・宮城の震災とは大きく異なる。現在も帰還困難区域や立ち入り規制地域があり、(言い方は悪いが)ゴーストタウン状態のところがあちこちにある。

 福島第一原発は、双葉町大熊町にまたがっている。双葉町はまだほとんどが帰還困難区域だが、2020年秋に「福島県東日本大震災原子力災害伝承館」がオープンした。シアターではやはり原発の災害がメインだった。高校生の団体が次々と訪れ、ロビーは過密状態(いいのか?)。「語り部」さんがいて、展示されることのない「証言」を聞かせてもらった(高校生はプログラムにないので1対1)。語り部さんは全部で29名いるそうだ。伝承館では地理学専攻のSさんが学芸員をされていた。やることが山ほどあるようだ。

 (伝承館)

 

 「いちえふ」の周囲は中間貯蔵施設になっている。2015年から双葉町大熊町が県内の「除染土」などの受け入れをはじめ、30年以内に県外で「最終処分」するお約束だ。「最終処分」とは簡単に言えば埋立のことらしい。東京都の中央防波堤外側とかで受け入れるのか。

 (中央奥がいちえふ、手前が中間貯蔵場;google earthでも緑色にみえる)

 大熊町には環境省の「中間貯蔵工事情報センター」がある。

 (中間貯蔵工事情報センター)

 

 富岡町役場のとなりに「とみおかアーカイブミュージアム」があり、半分は郷土博物館、半分は東日本大震災の展示となっている。

 (とみおかアーカイブミュージアム

 富岡町楢葉町にまたがって福島第二原発があり、富岡町中心部の国道6号に面して、東京電力廃炉資料館(旧エネルギー館)がある。外観は結婚式場みたいで、「廃炉資料館」の看板とかもなく通り過ぎてしまいそうだった。コロナのため自由見学はできず、職員の案内による1時間のツアーだった(参加者1名)。シアターではお詫びと反省の言葉が聞かれたが、ALPS処理水(汚染水処理)の海洋放出の説明に力が入っていた。

 (東電廃炉資料館)

 富岡町内にはもう1箇所環境省の「特定廃棄物埋立情報館リプルン」というのがあったが、東電で1時間かかったのでこちらは10分しかとれず、超高速で案内してもらった。こちらは中間貯蔵ではなく、10万ベクレル/kg以下の廃棄物を埋め立てている。

 (実物大の埋立バッグ、奥がセメント固形化したもの)

 さくらモール富岡(ショッピングセンター)のイトーヨーカ堂は浪江のイオンと同じで、弁当、惣菜、酒、つまみが超充実しており作業服姿の人達で賑わっている。今夜も500円でおなかいっぱい。

2022.4.27 亘理~浪江

 ようやく福島県に入った。最初の新地町は「復興フラッグ広場」が震災伝承施設となっている。自衛隊が活動中に日の丸をみつけて掲げ、後にボランティアや地元の人が寄せ書きをして「復興フラッグ」と呼ぶようになったそうだ(現在は4代目)。

 (復興フラッグ広場)

 

 相馬市伝承鎮魂祈念館は相馬港を見下ろす小さな広場につくられ、ブータン国王から復興祈願で贈られた仏像が展示されていた。その南側には松川浦というラグーンがあり、「浜の駅松川浦」は鮮魚コーナーが充実していた。しかし3月16日の地震で松川浦周辺はかなり被害があり、現在も松川浦大橋は通行止め、漁港や家屋の被害が残っている。地震でガタガタになった岸壁を見ていたら、その先に白鳥がいた。

 (白鳥の湖

 

 南相馬市東北電力の原町火力発電所があるが、原町風力発電所やソーラー発電施設などもできた。そういえば宮城県岩手県ではメガソーラーはあまりなかったようだ。

 南相馬では「日本三大磨崖仏」の大悲山の石仏を見るように、とお世話になっているK先生からいわれたので見に行ったら本当にすごい。観音堂の千手観音はカンボジアのバンテアイチュマーの千手観音を彷彿とさせたし、薬師堂の石仏群はインドのエローラ石窟を彷彿とさせた(言いすぎか?)

 (千手観音)

 

 浪江町の震災遺構請戸(うけど)小学校は海岸から300m位しかなく、子ども達と先生は約1km離れた高台に避難して全員助かった。そこからトラックの運転手さんが全員を荷台に載せて避難場所へはこんでくれた。小学校の震災遺構は見るたびに胸に迫るものがある。

 (請戸小学校)

 浪江のイオンは弁当と惣菜が異常に充実しており、みていると工事関係者とおぼしき人々が弁当や惣菜を次々と買い求めている。福島県警のおまわりさんも買っている(このあと常磐線の踏切一時停止不完全で彼らにつかまった。ブレーキは踏んだのに~)。

 (フル装備の公共の宿コテージで弁当)

 

2022.4.26 東北南下再開

 前回は岩手県宮城県で一度帰京したので(引越退去手続きと粗大ごみを出すため)、続きを再開。常磐道線量計、前回は腰が引けていたので写真を撮り直した。

 (各モニタリングポストの値。1Fの北西が最大)

 

 宮城県亘理(わたり)町を前回スルーしたため、ここから再開。町立郷土資料館は駅前のお城だった。

 (亘理駅前にそびえる郷土資料館と図書館)

 

 亘理は「はらこ飯」発祥の地らしい。

 (マンホールカードと本物)

 

 

2022.4.21 (東北総集編)GPSトラックと震災伝承施設

 今回のGPSトラックと訪問した「震災伝承施設」のリスト。

岩手県

久慈市もぐらんぴあ(石油備蓄基地水族館)

・野田村復興展示室

田野畑村明戸海岸防潮堤、羅賀公園

宮古市田老防潮堤、たろう観光ホテル、たろう潮里ステーション

宮古市震災メモリアルパーク中の浜

宮古市防災プラザ(ワクチン会場のため休館中)

・山田町まちなか交流センター(県緊急事態宣言のため県民のみ公開)

大槌町交流センター「おしゃっち」

釜石市うのすまいトモス(祈りのパーク、展示室)

・大船渡市津波伝承館(準備中;展示なし)

・大船渡市立博物館

陸前高田市高田松原津波復興祈念公園「国営追悼・祈念施設」、津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」

 

宮城県

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(旧向洋高校;休館日)

気仙沼市唐桑半島ビジターセンター・津波体験館

気仙沼市リアス・アーク美術館常設展示(休館日)

南三陸町震災復興祈念公園(旧防災庁舎)、高野会館

・女川町旧女川交番

石巻市震災遺構大川小学校

石巻市南浜津波復興祈念公園、みやぎ東日本大震災津波伝承館

石巻市震災遺構門脇小学校

東松島市震災復興伝承館(旧野蒜駅

塩竈市津波防災センター(閉館後、通過)

仙台市震災遺構荒浜小学校、荒浜地区住宅基礎

名取市震災復興伝承館、震災メモリアル公園

岩沼市千年希望の丘、交流センター

・山元町震災遺構中浜小学校

 

 

 

2022.4.21 (東北総集編)移動中の食事

 コロナということもあり、移動中の食事は極力テイクアウトにした。

 朝はビジネスホテルのバイキングで栄養補給、昼は道の駅の産直コーナーの弁当やおにぎり、夜はスーパーの惣菜コーナーで調達。抜粋でご紹介します!

 

 仙台のデパ地下のすし(閉店間際の割引価格)

 久慈の道の駅の海鮮丼テイクアウト

 宮古の朝食バイキング「ビン丼」(ウニ、イクラ、さけ、えび、もずく)もちろんおかわり!(前夜はコンビニ弁当で我慢)

 釜石のイオンスーパーセンター内ネパールレストランの弁当

 道の駅釜石仙人峠で買った「うにぎり」

 地元スーパーMAIYA大船渡店の海鮮太巻き(うに、いくら、いか、えび満載で498円(感涙)背景はブラタモリ

 道の駅高田松原のホヤ天ぷら弁当

 道の駅大谷海岸のホヤおにぎりとサメカツサンド

 仙台の西友で購入のはらこめし弁当